菩薩(衆生救済の実務者)
観音唯一の怒り顔 馬頭観音
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聖観音のページでも説明しましたが、観音は本来一人でありその一人が
三十三の観音の姿形に変化し、救いを求める人達を救済してくれる菩薩なのです。
そして、変化するいずれの姿も柔和で、穏やかな表情をしています。
ただ一つを除いて。。
そう、その一つが、この馬頭観音です。
馬頭観音はサンスクリット語でハヤグリーヴァといい、
文字どおり「馬の頭をもつもの」という意味で、実際、頭上に
馬の頭をいただいた観音です。
また、馬頭観音は他の観音と違いやたら怒った顔をしています。
そのうえ、その怒り顔が三面、あるいは四面もあるんです。
ちなみに手も、六本ないし八本ありますね。
この怒り顔の意味するところは、甘やかすだけでは救うことが
出来ない場合があり、そんな時、憤怒の形相でいかなる煩悩も
打ち砕いてやるぞと睨みを効かせているということです。
これって、私もそうですが優しくされると正直嬉しいのですが、
それが続くとついつい甘えて頼りっきりになっちゃうことがあります。
そーなると自分で解決しようとしなくなり、
そこから逃避しようという気持ちが湧き上がってきます。
そーなってしまっては困るので、甘えた気持ちを引き締め
正しい方向へ導こうと怒った顔で人々の眼を覚まそうとしているんですね。
言い方が悪いですが、アメとムチを上手く使い分けているという感じでしょうか。
その他の特徴として、馬の頭をいただいていることから
鎌倉時代の頃より、交通の足として使われていた馬の安全を
守護する神として信仰されてきました。
最近では余りみられなくなりましたが、馬頭観音の石造を路傍に建てて
交通安全を祈願するといった光景を田舎の方で目にすることができます。
あるいは、馬との関連から競馬の守護神として、競馬場に祀られています。
まさに、心に優しさを隠し多方面にわたって
睨みを効かして人々を災いから守っているんですね。
追伸:一概に顔など外見だけで人を判断しちゃいけませんね。
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| 【馬頭観音 像】 |
| 観音の中で怒っている唯一の像 |


