明王(敵対者への攻撃隊)
悪鬼神から仏の護衛者にトラバーユ 大元帥明王
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仏教の世界では、仏法や如来を護る様々な方達がおり、
彼らはそれぞれに外敵から仏教を護ってきました。
その代表的なものが、菩薩・明王・諸天といわれる仏に仕える方々です。
(ちなみに、如来は仏として指導する立場の側です。)
しかし、彼らのすべてが最初から仏に仕えていたわけではありません。
仏に出会うまで、彼らの多くはいろんな過去を背負っていました。
例えるならば、敵対していたライバル会社(異教徒)の社長(神)であったり
悪事の限りを尽した大悪党(邪神)だったり、はたまた何の力もないただの人間だったり
(ただし、他の人間に比べれば価値のある存在であることは言うまでもありませんが。。)
とにかく、多種多様な者達が集まり、仏教に帰依して
あらゆる外敵からお守りしようとタッグを組んだといったところでしょうか。
そんな感じで仏教に仕えるようになったその内のひとりが、大元帥明王です。
大元帥(だいげんすい)明王と、かなりお高く留まった感じの名前ですが、
彼とて、もとを糾せば広野に棲んでいた悪鬼神でした。
なんせ当時は、一日に一人ずつ旅人をとっ捕まえては食べていたというのですから。
しかし、そんな殺生をしていた彼が、釈迦と出会い諭されることによって
180度も生き方が変わってしまいました。
なにせ、悪逆非道の限りを尽くした邪神から
一変して仏教を護る明王になってしまったのですから。
そのために、まず自ら不殺生戒という「生きたものを殺さない戒律」をたて
厳格にそれを守ることを誓ったのです。
そして、大元帥明王となった彼が仏教界で就いた任は軍神という役目でした。
大元帥明王は、もともと広野の住人で荒々しい性格から、
外敵撃退という明王がピッタシの役目だったのでしょう。
それゆえ、この明王を信仰すれば、すべての将軍を統率し
外敵を退散させることができ、また、国家に背く逆心を裁き、
疫病を根絶するともいわれていました。
なんとも、頼もしい存在の明王に生まれ変わったものですね。
ただし、この明王の効力は絶大だっため、
生半可な僧侶などが祈祷し願いを叶えてもらうとすれば、
返って死に至るとまでいわれています。
やっぱり何事も願うことが大きければ、それに対する反動もバカにならないということです。
これは、逆にいうと望みが大ければ大きいほど、その望みを叶えるためには
それに見合った努力もまた必要だということかもしれませんね。
代表的な仏像として、奈良・秋篠寺に秘仏の
大元帥明王像が安置されてます。

