天部(仏教の護衛者)
釈迦のアドバイザー 梵天
当初、釈迦は悟りを開いたあと、悟りの内容を人々に教えようかどうかと迷っていました。
というのも、悟りの内容があまりにも深遠で難解なものだったので、
凡人にはとうてい理解できないと考えていたからです。
そんな考えを察し、悟りの教えを説くよう幾度となく懇願し続けて、
最後には教えを説く決意にまでさせてくれたのが梵天でした。
そういった意味から梵天は、釈迦にとってアドバイザー的な存在にあったといえます。
このような梵天が釈迦にした行いを「天法輪(てんぽうりん)」を勧める
「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」といいます。
これにより、釈迦は悟りの教えを広める説法をはじめたのです。
そのため、梵天は釈迦如来の守護神のような位置におり、
また同時に天部の最高位の存在でもありました。
つまり、四天王より偉い存在といえるかもしれません。
なので、帝釈天とカップルを組んで脇侍を努める仏像の姿も多々見受けられます。
例えば、奈良・東大寺法華堂の不空羂索観音の脇侍や
奈良・唐招提寺の盧舎那如来の脇侍が代表的な仏像として知られています。
梵天の仏像で中国風の衣装をまとったものが見受けられますが、
これは、まだ密教の影響を受けていない時代につくられた作品といわれています。
しかし、平安時代の作品とされる京都・東寺の講堂にある
梵天は鵞鳥(がちょう)の上に乗った姿をしており、密教風の姿へと移り変わって
きたことを表わしています。
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| 【梵天 像】 |

